私生活で喧嘩して腹が立っていようが、今日は遊びたいと思う日だろうが、仕事があればそれを先に片付けなければならない。
何ヶ月も前から土日に予定を入れていたとしても、金曜夜に月曜朝までの仕事が入ればそれを片付けなければならない。
前日徹夜していたとしても、午前2時に同日午前8時までの仕事が入ればもう一晩徹夜しなければならない。
それでも、誇りを持てる未開拓の分野の仕事で自分のキャリアの向上に役立つ、もしくは特別な好待遇を受けられる等というのならモチベーションの維持は簡単だと思う。
しかし、絶対に無理な納期で作らねばならないため、当然成果物のクオリティは低く、すなわち僕に対する評価は下がる一方である。いわゆる α 版どころかマイルストーンレベルでリリースするわけだ。
そして、当然リリース後は即、顧客からの苦情と即刻/大至急の修正の山となる。それに加えて顧客の気分での改修を無料で受注する元請業者が往々にして挟まっているため、同時に改修の開発ブランチも切られる。なぜか本筋とブランチされた枝の両方を僕が開発の担当する状態のままで。無料で改修なんか受けるから人員がアサインされるわけがない。
この状態の繰り返しなので、一日8時間労働で見積もった物件がすぐに3・4個重なり、あっという間に全てに火が点く。
同じ業界の方は、何を当たり前のことをと思われるかもしれない。
しかし、この3年間、前の会社でも今の会社でも、参加・担当した全ての物件が例外なく全てデスマーチとなるのは、受注側、発注側双方の体質に問題があるとしか思えない。
僕は今まで部下や後輩を持ったことがないので、幾ら改善案を思いついても実践されたことはないが、この体質は変えなければならない。決してまともなものが出来るわけがない方法で、気合と根性だけで成果物を搾り取ろうとする慣習は変えなければならない。44時間働いて4時間睡眠する周期は変えなければならない。
そして、ここまで力説しつつも制作している短納期物件の中に、常に出会い系サイト等の職務経歴書に書けないものが含まれているのは勘弁して欲しい。