謝罪・感謝

精一杯生きて来たつもりでも、その結果が満足いくものではないと見なされる。仕事の選び方も住む場所も最善ではないと見なされる。揚句、考え方自体が非常識で間違っていると指摘される。自分なりに真剣に考えて導いた論理を間違っていると言われても、それなら何の規範に従って生きればいいんだろう。正しい道がわからなくなり示唆を求めるのも未熟な情けない人間と見なされる。

せっかく生んでもらったのに、生まれたのがこんな人間ですみません。

そして注いで頂いた労力も虚しく、こんな育ち方をして、こんな人間になって申し訳ありません。

何の疑いもなく、家族やコミュニティの善しとする価値観に近い判断が出来ていたなら、誰にも嫌な思いをさせずにすんだ。軋轢を生むだけの存在なら、初めからなければよかった。間違った人間の代わりに正しい人間があればよかった。

でもこんな人間だからこそ、過去に仲良くしてくれていたり、今支えてくれている皆様に会えた事を感謝しています。

その感謝を胸に、苦しくとも悲しくとも訳がわからなくとも、次の一日、その次の一日を改善して生きていこうと思います。社会という共同幻想に与し得ない者には世は須らく理不尽だから、致し方ありません。