異世界を見ている人たち

FLASHのサイトなどもう全く珍しくもないけれど、数多の凡作の中でも完全に異彩を放っている人たちがいる。きっと絵のうまさや音の綺麗さなどよりも、彼等の目からはこの世界の見え方が違うのだ。
[samorost] チェコのデザイナー Jakub Dvorsky の作品。矢印の方向に主人公を連れて行く形式のちょっとしたゲームになっている。柔らかく落ち着く音楽と、脱力を誘うような世界観。退廃の極みのようでいて美しい映像。何でそうなるんだと言うアクションの連発なので最後まで行ければそれなりの達成感が得られる。
この人の作る世界観は結構好きだけれど、事務所のサイト内のギャラリーにある食材をクリックすると電波が出る作品で bjork の vespertine からの引用が非常に多かったのはちょっと残念だった。
[FLASHBACK] チリ生まれ、スウェーデン在住のクリエイター、Danny Gomez の作品。FLASH 内でも使用されている SHPONGLE のジャケットを作ったりしている人のようだ。絶対ジャンキーに違いないと思わせるようなセンスだけれど、後半の曼荼羅みたいな部分を見ているとなぜか落ち着いてくるので繰り返し見てしまう。何と言うか、旧皮質に働きかけてくる色合いだと思う。
僕も人にこのくらいの衝撃を与えられる曲を作ってみたいものだと思う。