ライブ顛末

学生時代から今に至るまで所属していた作曲サークルの卒業生追い出しライブに参加する。 3 年前に自分が追い出されて以来のライブ出演をする決意をした理由は、当時メインで一緒に活動していたメンバーのうち 2 人が京都を去ることになったからという理由が大きい。関東で彼等なしのバンド活動をしてみて、やはり以心伝心で伝わらない部分の欠落を感じることが多い。
朝 5 時半まで徹夜で仕事を片付け、6 時に新横浜を発つ新幹線に乗った。座れたものの隣が 2 歳くらいの女の子でずっと歌を歌いっぱなしで寝れない。途中で信号の故障もあったようで、30 分ほど遅れて京都入りし、そのままタクシーでリハーサルスタジオへ。
昨日修理から上がったギターを取り出し、リハを始めた途端弦が切れた。弦を張り直したりしていたので結局 1 時間くらいしか練習出来なかったのではないだろうか。そんなわけで、彼は少し誉めすぎだと思う。3 年ぶりの音合わせがわずか 1 時間。しかも、他バンドのメンバーの都合で我々がライブの大トリだという。ライブを無礼(ナメ)るなと言われそうな段取りだった。
会場入りして PA リハに入るが、指定したギターアンプが来ていなかったりマイクの数が合わなかったりでトラブル続き。今回、最後までそのトラブルの渦から逃れることは出来なかった。
他のバンドのリハーサルを聞きながらギター弦を張って、クロマチックチューナーを見ながらフロイドローズのファインチューナーでピッチを整えた。
ステージに上がってアンプの出音を聞いた瞬間 4 弦が半音低いことに気づいた。チューナーの目盛りの見間違いだ。しかし、この時点で 30 分以上スケジュールが押していて、既に我々の持ち時間は曲の正味の尺程度しかなかった。大急ぎでステージ上でチューニングし、そのまま曲になだれ込む。この時点で僕は今日は暴れるほうのパフォーマンスを優先することにした。
ご祝儀ムードのステージ・フロアのハイテンションもあり、一気に突っ走るようにステージは終わった。楽しいという意味ではベスト 3 、演奏の精度という意味ではワースト 3 という極端な出来だったけれど、まあ、追い出される本人たちがよしとしてくれたので僕も満足。まあ、今度やる時はもう少し聞かせる演奏ができるようにしよう。
その後、昔から変わらぬ 3 軒をハシゴする打ち上げ。全く寝ていなかったせいもあり、僕は例によってめちゃくちゃに酔った。いい加減人に心配や迷惑をかける飲み方はやめようと思っていたのに、またやってしまって自己嫌悪。追い出される主賓のにまでご迷惑をお掛けしまして申し訳ないです。
本当に、今度から自重しようと思っています。


その後。
翌朝、新幹線に乗ろうと思って財布に全くお金がないのに気づいた。どうも覚えていない間に数人分の会計を支払ったりしたようだ。僕は一体誰に幾ら払ったんでしょう。あと、花さかに連れて行ってくれたのは誰だったんでしょうか。僕はどんな奇行をし、他に誰に迷惑をかけたのでしょう。
その辺の記憶が飛んでいるので、これを読んで覚えている方がいれば教えてください。