投稿日: 2007年12月19日2022年2月24日 投稿者: k2.works夢の風景 (15)実家の近くの小さな山から、適当な布で作ったハンググライダーもどきで飛び降りて、君と遊んだ。君のグライダーは適当すぎて前後や横にふらふら揺れて、それでもゆっくりゆっくり降下していく。 ひとしきり汗をかいて楽しんだ後、家に戻り着替えた時、君が呟いた言葉が刺さった。 『やっぱり一年経つと小さくなるだな』 「ん?着替えが?」 『私がだ。だって、私、死んでるだよ』 それは君に言ってもらう事じゃなくて、僕から伝えるべきだった。