愚者の愚者による愚者のための政治

昨日の衆議院文部科学委員会で、以前から注目していた著作権法改訂案が原案通り可決された
参考: http://d.hatena.ne.jp/face_urbansoul/20040602
本質的には著作権法は著作者の権利を保護する為の法律で、外国の著作物を一概に日本に還流させないことによって流通業者の権益を確保するための枠組みに貶めるのは誤りだと思う。
一般大衆には受け入れられる市場性はないが良質である海外の音楽を体験したい場合、現状は輸入版に頼るしかない。しかし輸入版等に興味のない先生方はおそらく本会議でもこれを素通りさせてしまうのだろう。輸入版購入者は、彼らから見れば砂浜に紛れ込んで足の裏に刺さる厄介な貝の欠片のようなものかも知れない。もしかしたら彼らは自らもその砂の一員だったことすら忘れているのではないだろうか。自分の上を通る者の足に何かが刺さる可能性など考えもしないのだろう。おそらくはコンクリート舗装をするつもりで。
最近の日本は少数派意見を一部のマニアや危険思想者として一概に切り捨て、阻害し、拘束し、処刑する方向に動いていると強く感じる。種の多様性を失った生物が滅亡するのと同じように、誠意ある忠言を受け入れる余裕のない国は翼賛政治に盲進するだけではないか。
この方向性が改められないようならこの国はもうだめだ。急いで立ち上がり既得権益にしがみつく彼らを交代させる方向に動かなければ、いずれ体制に疑問を持つ人間は処刑されてしまうようになるかもしれない。
最近のWinny作者逮捕の動き等を見るに、僕がこう言った意見を述べただけで騒乱罪に幇助がついて逮捕されてしまうかもしれない。あるいは何か行動を起こせば共同正犯までつくかもしれない。
思想を統制し異端を罰することを志向する彼らの企図の全体が見えない今、僕は殺される前に自分が成し遂げられることを済ませておきたいと思う。目上の立場と言うだけでそれに盲従する愚かな連中だけがブロイラーの小屋で管理される世界に生きるくらいなら、殺されても文句はない。

シーソーとマゾヒスト

このところの僕はかなり幸せ者だと思う。
誰かと何かを共有すること、誰かと理解しあえること。
そんなことに包まれて過ごしていける毎日は少なからず充実している。
この間までの落ち込みっぷりがある意味嘘のように。
でも、これだけ幸せな日々が続けばいつか揺り戻しが来るのだろうと考えてしまう。幸せである期間が続けば続くほど、反対に振れる事が恐ろしくなる。
物事が成功し続けることは絶対になくて、トータルで見ればおそらく 0 に近づく。僕の場合はややマイナスよりな気がする。あの人が言っていたのと同じように、僕も他の誰かの暗い部分を吸収して生きている気がするから。
それでも、僕に負の部分を投影することで誰かが楽になってくれるのなら、僕はそれを食べて生きていこうと思う。これまでもそうだったし、これからもきっとそうなんだと思う。それを糧にして、いずれ命が終わるまでの毎日のカウントダウンを過ごして行けば、きっと誰かが幸せになるし、僕もきっと飢え死にすることもない。毎日辛いことが多過ぎるから人は病んで苦しんでいくけれど、痛みや苦しみは耐性の強い人間が引き受けていった方が健康な世界が生まれる気がする。一旦引き受けたものはできるだけ完全に消化して、愚痴や文句はなるべく言わないようにしようと思う。

ライブ観覧

秋葉原までライブ観覧に出かけた。
大学時代のサークルの先輩が所属するバンドの主催イベントだった。
いつものテンションだと最前列で大騒ぎするような非常に内容の濃いライブだったけれど、前夜徹夜だったせいか、色々と思うところがあったせいかストレスを発散しきることはできなかった。
1バンド目は多少ベースが不安定で乗り切れなかった。なかなか洒落た感じのトラックもあったけれども、後から考えてみると割と可もなく不可もなくという印象。
2バンド目は以前にも見たことがあった強烈な3ピースのビバップからパンクへのオマージュ。過激な伝統芸能だった。好きな感じの馬鹿さ加減ではあるけれども、正直今日はきつかった。
3バンド目は全てのメンバーがとんでもない技術を持つハードファンクエンターテイメントといったところか。結成3ヶ月であれほどの演奏力と世界観構築、初見の客を引き込むことのできる訴求力を持つバンドを僕は他に知らなかった。おそらく今日のベストアクト。こういったバンドでも、純粋に楽しむことよりも技術的な側面に注目してしまう自分が悔しい。
最後は先輩の参加している高速エレパンクバンド。
今回でメンバーが11人→7人になることもあって、歓送会とも言わんばかりのお祭りムード。なぜかテンションが低くてそれに乗り切れなかった自分も悔しい。
多分、理由としては3月の自分のライブで勢いだけで突っ走ってしまったことに対する反省と同じものをステージから感じてしまったからだろう。演奏面のパフォーマンスのプロフェッショナルに徹するのと、ファンサービスのパフォーマンスに徹するのはどちらがよいライブと言えるのか、と考える。結論は出ない。
そして先日、入ったばかりのバンドを脱退し、出張に備えている自分の姿はそれで良いのかと相変わらず自問自答。答えは出ない。

夢の風景 (6)

久しぶりに会った人たちは、みんな元気そうだった。
少し大人っぽくなった事をほめてみたら、照れ笑いなんかしちゃって。
そうやって楽しければ楽しいほど、内側から体温が下がってくる気がした。
周りの歓声がだんだん轟音の壁として聞こえてくるようになって、背筋に寒気が走って、僕は身動きが取れなくなった。身じろぎでもすると涙がこぼれてしまうような気がして、指先まで固くなっていた。この世界から外れてしまったのはいつからだろうと思いながら、暗闇に落ちていった。
気が付いたらみんな、その場で雑魚寝していた。何年か前も、誰かの家でこうして朝を迎えたような気がする。けれども、僕は一人ずっと起きたままだった。ここで眼を閉じると、今度こそ誰にも会えなくなる気がして。

Reveillez-nous!

目標も教えられずにただ走れと言われてみたり、周囲が走っているからと言って焦って無駄に走らされたり、遠くに見える目標に向かい、手前が海であろうと崖であろうと直線でひた走ってみたり。そんな我々の姿は、ドブネズミやレミングの群れに見えはしないだろうか。
rat race とはよく言ったものだ。我々はそんな悪循環から抜け出す努力をしなければならない。気が付いた瞬間に行動に移さないと、もう手遅れなのだ。

謎機械

合体ロボはその根底から無駄な機械だ。
合体して性能が上がるわけでもなく、寧ろ脆弱性があちこちに生まれるだけだ。
無駄なら無駄で、もっとその存在意義を疑うような機械が欲しい。たとえば匍匐前進する自動車であるとか、ついでに鍬が飛び出して路面を耕しつつグラジオラスの球根を植えていくとか。
しかし、「曲がりくねったホースがいくつも出ていて、その上人間よりも大きなタンクがあって、そこから犬の餌が送り込まれてくる謎機械」に勝てるものはやっぱり無いんだろう。全く以って何に使うのか知らないけれど、インパクトに完敗。
ああ、謎機械を作りたい。

一区切りのはずなのに

本来四月中に済ませておくはずだった仕事がやっと今日マスターアップ。すなわち、もちろんゴールデンウィークと呼ばれる期間も毎日昼に夜を継いで仕事を進めていたわけで。
今週も途中で体調を崩したのを金~日の二徹で取り返し、検品担当にまで日曜夜から手伝ってもらって明日の納品に間に合わせた。明日の午前中にドキュメントを完成させればこの案件は一応一段落。
しかし、今日の時点で既に別の案件に火がついてしまっているので、水曜まではまた大騒ぎだ。休出したら代休が取れたりする会社もあるのかも知れないけど、僕はそんなに人材豊富な大手に勤めた事がない。ただでさえ僕は身体が弱くてよく病院に行ったりしているので、これ以上休みなど申請するのが申し訳ない。
とりあえず、今日だけは普通に寝てもいいですか?
最近布団で寝ることがまずなくなってきていたので今日は布団で寝よう。
パソコンの前の椅子で居眠りして、フローリングに転げ落ちたら仕事に戻る、というのが去年の11月頃からずっと続いている。完徹がデフォルトになるスケジューリングはそろそろ辞めたいんだけれど、もしかしたら一生こうなのかも知れないので、そろそろ諦めるべきかも知れない。収穫としては、人間寝なくても結構肉体的には平気なんだと言うことが判った。記憶障害とか言語障害は色々あってそれなりに大変だけど。
前から言っているけれど、こんなペースで持久走を続けるのは僕には無理だ。早くゴールが来るか、ドクターストップをかけてもらえるか、嵐で競技が中止になるか、なんとかならないものか。

トレード

僕の知らないところで話が進んでいたらしく、昨日いきなり名古屋行きを命じられた。昇級ではあるのだけれど、事前の打診がなかったので驚いた。突然この時期に異動とは。
入社時に転勤ありという条件がなかったもので、突然「君を名古屋でもらうという話になった」と辞令が出てもすぐに異動するのは難しい。既に部屋も用意されているようなので、その契約の時点で連絡があればもう少し準備もできたのに。
長期出張の名を借りているが、これは事実上の転勤だろう。今住んでいる所は結構気に入っているけれど、なし崩しに名古屋の人になるのだろうか。防音室の存在を前提でそろえた音楽関係の機材はどうしようかと思う。先週修理に出した機材の引取りにも行けなくなりそうだし、事前の告知がないと色々と困ってしまう。
まあしかし、企業は営利追求団体であるわけだからして職場ではプライベートの事情は関係ないし、上司には部下の異動を命じる権限がある。キャリア志向のサラリーマンなんて一生こんなものだろう。これが嫌なら、自分が人を使う立場になればいいだけの話だ。

肉の日々

これから夏に向けても、人に誇れる生産的な事実は何も積み上げられなさそうなので、キャリアパスとしてはどんどん真っ当な方向からそれて行く。なぜ行く先々を常に間違えるのだろうか。
今現在、僕は肉の塊としては存在するが、それ以上の何か高尚なものでは決してないと思う。