週明けから新たな環境での生活が始まる。
怠惰に過ぎた数ヶ月、これまでの約4年に一応の決着を付けることはできたかと思う。
次の環境でも使い物になると評価されなければならないので必死で努力し続けなければならない。きっと人はいつまでもいつまでも走り続けねばならず、息を切らした者が負けるのだ。
低調期
例えば旅の途中
脱落
演技
新興宗教来襲
病院に行ったりしていたので、珍しく土曜日は完全休養していた。
リフレッシュしたから日曜は仕事を進めようと思っていたのに、寝起きに以前からたまに来ていた新興宗教の信者が勧誘に来た。
全くの無関係な相手なら適当にあしらっておけばいいのだが、親戚筋で世話になっている人なので邪険にも出来ない。ただ、迷惑なので今後二度と来るなと伝えるためだけに話に出た。
私の命を賭けてでも、貴方の最悪な現在の人生を必ず改善させるから、仏法に帰依しろという。僕は、現状の人生は楽しくはないにしろ、歯車としてはそれなりに機能しているから仕事の邪魔はするなと答える。一日30分も祈る暇があるなら寝かせてくれ。
本当に鬱陶しい。玄関先で1時間半も帰れと言って押し問答した挙句、穏便に収めたかったのに最終的には怒鳴ってドアに目張りをして追い出す羽目になった。
捨て台詞として、仏法を尊ばない者には必ず身の破滅が訪れると大聖人が断言していると言っていた。知ったことか。信じてもいない宗教の聖人の言葉を誰が信用するか。今度来たら警察を呼ぼう。
恋愛観察
胸をときめかせて恋をするのは乙女の特権だと誰かが言っていた。
実際、平凡なルックスの27歳の男が恋愛をしようと思っても、まずはそれなりの経済力をもっている必要がある。ポジティブなことを語るためにはある程度の将来性も欲しいし、何よりそれなりに暇な時間も必要だ。その前に普通に暮らしていると同世代の女性との接点はまるでない。
考えてみれば高校生の頃なんかは天国だったと思う。クラスメイトというだけで一緒の時間を過ごす口実になるし、一緒にいるだけでお互いのステータスはそう気にせずに仲良くなれていたわけだし。いつからこんなに打算的になってしまったんだろう。
とりあえず今は現実を見て、嫌でも諦めてでも進んでいくしかない。恋する乙女を横から眺めているのは楽しいけれど、僕に幸せが降ってくるわけでもないし。人は人、自分は自分、羨んでも仕方がない。
口癖
8日前
夜中に叩き起こされたら路上だった。雨が降っていた。
多分吐いていたと思うが、その後に警察に連れて行かれたようだ。
知らない町だった。確か同級生に送ってもらっていたはずなんだけれど、なぜそこにそうやっていたのかが思い出せなかった。
警察に行ったはいいけれど何を話したのか覚えていない。確かタクシーに乗せられた気はするがよく覚えていない。
次に起きたら、駅前の歩道に顔を付けて寝ていた。もう朝の9時で人通りは多かったけれど、誰も声もかけてくれなかった。パチンコ屋の裏手に行って自販機でジュースを買って吐いた。ペットボトル3本分くらいそれを繰り返し、3時間くらい歩道で寝た。
おそらく送ってくれたであろう彼にお詫びの電話を入れたけれど通じなかった。
電車に乗り家に帰った。
自分みたいな奴は、そのままその辺で野垂れ死んでしまえばよかったのにと思った。