回想列車

今日も仕事の帰りがこんな時間になってしまって、朦朧とした目で朝焼けを見る。12年前に一人暮らしを始めた頃を思い出す。現時点で僕が得たのは、若干の体脂肪くらいだ。何事もすべからく中途半端で、深く係わった人の多くから善意を搾取してばかりだった。
今日も改札で君が待っているわけでもないのに、往復2時間かかる家に帰る。電車に揺られるまどろみの中で夢か現かわからない君に久しぶりに会う。毎日声は聞いている気がするのに、形が見えることでほっとするのはなぜだろう。
これが君のところに向かう列車なら、このまま終点まで乗っていくのに。君があまりにも遠いから、僕はただいつも心配だけを繰り返す。だから今度生まれて来る時は、どんな因果律も曲げて同じ時に生まれ、また一億人から君を見つけてみせる。そして出来れば君のもっと近くで、もっと早くから、もっと幸せに、少しだけ器用に、ただ他愛のない毎日を過ごしたい。

電車遅延

昨日株が全面安だったからか、早朝から人身事故で東横線のダイヤは無茶苦茶。
車内で中学生男子らしき少年が、通学電車に飛び込むような迷惑な奴は死刑だと言っている。

頭がおかしいのか

何度も酒の席での失敗を繰り返してきたが、ついに現勤務先でやらかした。
人事異動に伴う飲み会で出席一同荒れてはいたが、その中でもひどい部類で記憶が全くない。
人や壁を殴り、右の拳に青アザ。左肘は血だらけで骨膜剥離していた模様。
今までは単に道で寝るとか妄言を放つとかに留まっていたのになぜ凶暴化したのだろう。
僕は頭がおかしいので自分のことすらよくわからないようだ。
反省の日々。

プリキュアトレイン

いつもより一本早い各停に乗ると噂のプリキュアトレイン。
車内の全てがピンク系統で、外にもプリントつき。9割男性客しかいない通勤列車には似合わない。
普段中吊りの存在は意識していなかったけれど、これほど見るべき情報がないと間も持たない。

社会人失格

第三四半期に入ってから遅刻が多すぎる。
毎日定時に出て当たり前なのに、今月など遅刻した日の方が多い。深夜まで会社にいるのが原因なのだろうが、部長等の管理職はもっと早朝からもっと深夜まで働いているわけで言い訳にならない。
今日も定時を過ぎているのに、まだ自由が丘で電車待ち。

日々の疑問 (1)

エステティシャン募集の貼り紙を出している美容院がある。
表通りではないので応募が少ないらしく、先週辺りから追加されたビラには未経験可とある。しかし、未経験の彼女(彼)はいかにして己はエステティシャンであるという自覚を持つに至ったのだろうか。