海外版 CD 輸入禁止反対

okatch が言及しているのを見て驚愕。

愚かなことはやめてくれ。

今まで大手の外資系レコード店等で色々と興味深い海外のマイナーなアーティストを知ってきたわけだが、これからは自分で海外サイトを彷徨って、自分の琴線に触れる音を探さなければならなくなるのか。おそらくは店員の個人的趣味と思われるオススメ輸入版コーナーみたいな物がある店は多いが、担当者の趣味と僕の趣味が合っていたら、自分の時間を費やさずとも、音楽的発見を新たにするようなとてつもない音に出逢える可能性が高かったのだ。しかし、今後レコード店での販売が禁止されれば、そのチャンネルはなくなる。

ウェブの形で情報を発信していないアーティストは、僕はこれからどうやって知ればよいのだ。そういう趣味の人間は UK インディーの雑誌でも個人輸入すればいいと言うことなのだろうか。僕はどちらかと言うと売れ線の曲よりも、音楽の新たな解釈をしている人の曲に興味がある。そういった趣味の人は、最近は決して少なくはないと思うのだけれど。

こう言った妙な改悪を重ねると、法案の意図とは逆に、ますます国際競争力を弱めることにしかなり得ないだろう。この手の思想は、文化の多様性を政治的意図でねじ伏せることに繋がりかねず恐ろしい。

海外盤CD輸入禁止に反対するホームページ
http://sound.jp/stop-rev-crlaw/
海外盤CD輸入禁止に反対するBLOG
http://blog.goo.ne.jp/stop-rev-crlaw/

日常の救急車

某バンドのキーボードボーカルと一緒に夕食を食べた後、店を出て歩いていたら彼女は意識不明になって倒れた。その後に僕は仕事の予定は入っていたのだが、本人が意識不明で救急車を呼んだので付き添って病院に行かなければならなかった。とりあえず、さっき意識が戻ったので帰ってきて、これからゆうべの分の仕事を始める。
倒れた原因は不明だという。彼女が救急車に乗るのは今年の元旦から数えて 7 回目だ。毎回原因が不明なので根本的な解決はしない。そういう人はしっかりと入院して精密検査をすべきだと思うのだが、本人がそうする意思があっても受け入れてくれる病院がない。結局、犯罪に対する警察と同じで、何か大変な症状が出てからではないと検査を積極的にしてはくれないのかも知れない。
昨年から 20 回ほど、こうやって深夜にタクシーや救急車で病院に行っているので、地元の救急隊や救急病院とすっかり顔見知りになってしまった。あと、目の前で倒れる人を見て冷静に応急措置が出来るようになったのは、僕にとっては危機管理という意味では良いことなのかも知れない。
だけど、こんな日常というのは何だかなあ。

眠れない夜、変わらない朝

僕は何を生き急いでいるんだろう。
今夜も一睡も出来なかった。それほど急ぐべきことがあるわけでもないのに、そういう日くらい普通に寝れば良いのに、何かしていないと不安でしょうがなくて眠れなかった。仕事が進むのはよいことだけれど。
今週は二徹が 2 回、その間の日も全部 3 時間程度しか寝ていないのに眠れない理由はさっぱり判らないけれど、もしかして僕にはもうあまり時間なんて残ってはいないのではないかと、ぼんやり考える。

in-place upgrade

危なかった。
何気なくメインマシンで Windows Update を行い、ついでにマザーボードのチップセットドライバとアプリケーションアクセラレータをバージョンアップしたら二度と再起動しなくなった。セーフモードでも起動しないどころかブートストラップ直後でエラーメッセージも出さずに落ちてくれる。通常の Windows の修正では駄目だったので、in-place upgrade に取り掛かる。この糞忙しい時に!
今度やる時のための覚書のつもりで記録しておく。
このマシンは元々音楽専用のつもりで作ったもので、IRQ の割り当てがシビアなカードやドライバのインストール時にクラッシュする可能性が高い機器が多い。実際、まず普段の使用状態で試してみたところ機器の認識の途中で落ちた。
とりあえず USB 機器は全部外して、Cubase のドングルとパラレルの MOTU MIDI を外し、異常に固く入っていた RME 96/8 PST の PCI カードを抜く。とりあえずそれでインストール自体は出来た。しかし再起動すると Windows 2000 ロゴ画面でプログレスバー 55% あたりでクラッシュ。ブルースクリーンに STOP 0x0000007B INACCESSIBLE_BOOT_DEVICE と表示され一瞬 HDD がクラッシュしてしまったのかと思い非常に焦る。しかし BIOS では認識されているし、こんなこともあろうかと用意していた KNOPPIX でブートドライブの中身を確認したところ正常に読めた。何だ?
2 時間くらい考えて、やっとそのマシンは電源管理をACPI ではなく APM に設定していたということを思い出した。in-place upgrade でも、Windows CD-ROM を投入した瞬間に F5 連打 → Hardware Abstruction Layer 選択で Standard PC を選ぶという作業が必要だったのだ。ということでもう一度最初からインストールのやり直し。1 時間半に亘り延々とドライバの再インストールとアップデートパッチを当てて再起動を繰り返し、5 時にやっと復旧が完了した。
今回、2004 年 2 月分までのパッチは統合インストール用 CD-ROM をマイクロソフトから入手していたのでまだ作業は簡単だったにも関わらずこの手間。今からやっと昨日分の仕事に取り掛かれる。

徹夜スパイラル

今日もスケジューリングがうまく行かず、今週二度目の二徹だ。

例によってうさこ社長も忙しいようだ。
うさこ社長はどれほど忙しくてもほとんど徹夜はしていないようだけれど、それはやっぱり本人が自負しているようにディレクション能力に長けているんだろうと思う。日記で見てわかる分だけでも僕よりも全然仕事量が多いのによくもまあ回るなと。

それに引き換え僕はその辺りがからきし駄目だ。いつもナイフエッジ状態でスケジュールを組んでいるから、今週みたいに先週の納品物が原因不明のバグだらけだったりすると途端に徹夜だらけになる。二徹目からは成果物のクオリティが一気に下がるのであと5時間で締め切りの物件はおそらく大惨事で、来週もまた大変なんだろう。連休でもあれば締め切りの線引きをごまかせるのだけれど、今回は初めから深夜も土日も線が引かれているからあまり意味はないんだろうな。

複数のタスクを一人で同時に回すのは社会人なら当たり前だろうけれど、それぞれの顧客に対して納期をずらせないスケジューリングというのはどうなんだろう。

ちなみに、僕のスケジュールはだいたいいつも下記のような形になっている。

  • 物件1 - 工数 5人日 – 4/1 着手 – 4/5 納期
  • 物件2 - 工数 10人日 – 4/1 着手 – 4/12 納期
  • 物件3 - 工数 5人日 – 4/8 着手 – 4/12 納期
  • 物件4 - 工数 0.5人月 – 4/15 着手 – 4/30 納期
  • 物件5 - 工数 1人月 – 4/1 着手 – 4/30 納期

全部納品先が別なので、それぞれの顧客の目には全く普通のスケジュールに映るが、実際には 4 月中に営業日 21 日に対して約 50 人日の工数をこなす必要がある。うちの会社は一人一人が全員この状態である。この場合、8 時間/日 勤務を基準として計算すると 400 時間。土日祝も休まず 30 日フルに使って 1 日あたり 13 時間 20 分。実はこの程度ならどうってことはないのだけれど、これに「大至急」の修正作業が重なってくると労働時間はあっという間に 20 時間/日 を超える。

初めからスケジュールを緩めにとっておけば良いではないかと言われるかも知れないが、およそ元請から丸投げされてくる段階で、要求仕様が未定で作成中にどこまでも膨らむにもかかわらず、なぜか予算の限度と納期だけは既に決まっていることが多い。それに輪をかけて、僕には既に担当している別物件があるので納期を長く取りたいという訴えや、プロジェクトへの人員追加の稟議は元請の都合により却下されることが多い。

こういった問題は外注をやっている以上どのクライアントにも共通に存在し、ある意味諦めるしかないことだと思っている。(参照: 真・コンピュータ用語辞典外注」の項、および「システム開発」の項)
うさこ社長や他の下請けベンチャーの SE は納期問題をどうやって解決しているのだろう。もしかして、僕の周りのこの常識は世界の非常識なのだろうか。

怪音

先日から PC の CRT モニタがバチバチと音を立てている。7 ~ 8 年使っているから寿命なのだろうけれど、何かが破裂しそうな音なので火事になるのではないかと思うと怖い。
新しいのを買おうと思い、この際だから液晶にしようかとショップを覗いてみたが、今の画面と同じ 17 インチだとやはり高い。5万円出せば安めの PC 本体が買えてしまうので悩ましいところだ。だからと言って、またCRTにするのも部屋のスペースからすると考え物だ。
それよりも先に、ブレーカーが落ちまくるこの部屋の電源を何とかした方がいいという説もある。なんでしばしば保安器のコンデンサが爆発するんだ。

夢の風景 (4)

そうするつもりはなかったんだけれど、つい電話をかけてしまった。
間違ってかけてしまわないようにと、携帯のメモリーからもリダイヤルからも消してしまっていたのに。特に必要な話題があったわけでもなかったのに。指が番号を覚えていたように、自然にその番号を押してしまう。
そのくせ、自分から電話したくせに、出てくれるのかもわからないし出てくれても何を言われるかわからないのが怖くて、数回呼び出したあとにすぐ電話を切ってしまう。本当に最低だ。
そして何度目かの電話で、待っていたかのように電話に出られてしまう。その瞬間に電話を投げ捨てて、汗びっしょりで目が醒める。

異動の季節

3月・4月は全国的に異動だらけだ。僕の周りでも、高校時代から卒業して現在に至るまでずっとお世話になっていた恩師が母校を離れたので、先日、10 世代に亘る OB が集合して送別会を行ったりした。
友人であるところのハナイ氏も 3 月末で職場を離れられたという。全然知らなかった。最近不幸があったこともあり、僕よりも更にミッションクリティカルな現場を渡り歩いて来ていたハナイ氏の緊張の糸はいつまで持つのだろうかとかねてから心配していたのだが、どうも糸が切れたような種類の退職ではないようだ。これまでやってた事にも外部から関わり続けることになるということだから、ちょうど僕と同じようなものだろうか。僕の場合は、去年会社が潰れた後に個人として外注を請け負い、新しい会社に入ってからもその仕事を引き続き行っているので、仕事の内容自体は 4 年目もほとんど変わっていない。
今の会社の人には失礼だとは思うが、僕は今の業務のみに埋もれて一生を終えるつもりはない。学生時代から変わらず、あくまで起業のための資金と人脈の準備期間と捉えている。このままの仕事を続ければ早晩死んでしまうだろうし、急がなくてはならない。まずは、今夜中に 3 月末が締め切りだった仕事を全部終わらせることから始めようか。

Aperiodique

相変わらず昼に夜を継ぎ、次の夜に昼を継いで仕事を進める。仕事が普段より特に多いわけでもなく、一時期と比べれば寧ろ負荷は減っているはずだけれど、とにかく能率が悪い。
最近は 30 時間ほど作業した後に 2 ~ 4 時間睡眠を取ることが多い。眠いタイミングが昼間に入ると、ほとんど何も作業が進まない。寝ているわけにもいかないのでパソコンの前に座っているが、かろうじて電話の応対のための作業が出来ている程度だ。周期のない生活は、社会人としていかがなものか。
能率が上がらないのは睡眠不足のせいだけではないと思う。さっきまでかなり時間をかけて友人に話を聞いてもらったおかげでだいぶ今の自分を客観視できたように思うが、どうしてこうも理屈では割り切れないことばかりなのだろう。そして今のところ、僕が悩んで悩んで出した結論は、結局僕を幸せにしていないし僕の為にはなっていないのだ。僕に足りないのは決断力と勇気、そして強い意志だと思う。重大な分岐点でそれを使わず流されてきた以上、次の分岐を待つしかない。それまでは、本来のコースに戻る方法を考えるか、このまま流されるかを考えていればいい。
あるいは、変に考えることをやめて、もっと仕事に溺れてしまえばいいんだろう。預金の残高が増えていくだけでも、今はそれなりに幸せだし。

外貨投資

今月に入ってから、人生で何番目かに高い買い物であろう生命保険に加入した。
7社から説明を聞き考えに考えた結果、僕の出した結論は P 社だった。65歳払込済の終身医療保険+ドル建て終身保険、それに加えて60歳までの家族収入保険という形になった。普通の人は保険は 10 年とか 15 年とかの定期物に入って、更新のたびにほぼ倍額の保険料を払うようになるものだが、この時代に年功序列で給料が上がるとも思えない。僕が選んだタイプは一生保険料は変わらない。また、医療保障や死亡保障は生涯続くものの、保険料のほとんどを60歳で払込済とする形にした。当面の負担はやや大きいけれど、未来への貯金として考えれば悪くはないだろう。ただし、僕がそれほど長生きするかどうかは知らない。
終身保険にドル建てを選んだ理由としては、しばらくはアメリカの失政によってドル安が続くだろうから円ベースでの保険料が安くつくことと、数十年の長期スパンで見れば亡国の宰相が巣食う日本円よりも世界通貨の一翼を担うドルを資産として持っている方が安定感がありそう、というところ。別にアメリカを買っているわけではなくて、ダメ同士の比較をしてまだマシだと思っているに過ぎない。日本政府の一挙手一投足は、全てにおいて危機感が足らないとしか思えない。
そんなわけで近々日本やアメリカでのテロが予測されていることもあり、今月から積立用の定期預金はユーロ建てにした。やり過ぎかもしれないけれど、何か起きてからでは遅いのでとりあえず防御線を張ってみた。他に外貨預金や外貨保険の実績がある人がいれば、意見を聞いてみたいところ。