淘汰されるにあたって

多少のギターが弾けたつもりだったが、この1年でほぼ全く体が言うことを利かなくなった。練習してもなかなか勘が戻らない。

歩いているだけでも、時には座っているだけでも疲れを感じることがある。仕事中に眩暈がして仕事が進まないこともある。

僕は歳をとった。

全体が、緩やかにもしくは急激に落ちていく中で、生活レベルを維持するためだけでも常に勝ち続けなければ淘汰されるだろう。自分自身や身の周りだけでもそうだし、自分の両親が自分たちにしてくれた教育なり家庭環境の基盤なりを同じレベルで次の世代に提供しようとするならなおさらだ。

現時点ではほとんど何も、義務すら果たせていないんだろうと思う。

だとすると、これから最低でも28年勝ち続けるための強みとして何が使えるのか。

この期に及んで、甘い汁しか吸って来なかったひ弱なモヤシである自覚を持ってもどうしようもないのだけれど、覚悟が足らないのだと思う。現状を見据えて覚悟しよう。寝ている場合でもないから覚悟しよう。

話はそれからだ。