口癖

今日言われてみて気づいたが、「まあ、いいや」「もう、いいよ、わかったから」のような、諦め系の言葉が口癖になっているらしい。

法治国家、無法地帯、空気男

例によって毎日5時を過ぎて寝ているものだから、一日中本調子ではないような状態が続く。僕の周りで労働基準法が守られている現場なんて見たことがない。法律は結局既得権益を守るためのもので、個人の尊厳や権利、そして自由等は守ってくれないのだ。
このところ在宅で仕事をしているのだが、午前9時~午前4時くらいまで週7日働いて、夜明け前に入浴したりコンビニに行ったりして命をつないでいる。誰とも連絡が取れないので、櫛の歯が抜けるように、毎日少しずつ友人がいなくなっていく。
最近業務の成果は過去に例を見ないほどバグだらけでどうしようもない。幾ら働いても時間を消費するだけで、今週は全く建設的な結果が得られていない。そろそろ使えない人間の烙印を押され、報酬か社員の身分のどちらかを剥奪されるのだろう。
そのうち、会社、元友人、そして他の誰の記憶からもいなくなって、その時僕には何が残っているんだろうか。大槻ケンヂが空気男と言ったのは、こんな人間のことだろうか。まあ、どうでもいいけれど。

8日前

夜中に叩き起こされたら路上だった。雨が降っていた。
多分吐いていたと思うが、その後に警察に連れて行かれたようだ。
知らない町だった。確か同級生に送ってもらっていたはずなんだけれど、なぜそこにそうやっていたのかが思い出せなかった。
警察に行ったはいいけれど何を話したのか覚えていない。確かタクシーに乗せられた気はするがよく覚えていない。
次に起きたら、駅前の歩道に顔を付けて寝ていた。もう朝の9時で人通りは多かったけれど、誰も声もかけてくれなかった。パチンコ屋の裏手に行って自販機でジュースを買って吐いた。ペットボトル3本分くらいそれを繰り返し、3時間くらい歩道で寝た。
おそらく送ってくれたであろう彼にお詫びの電話を入れたけれど通じなかった。
電車に乗り家に帰った。
自分みたいな奴は、そのままその辺で野垂れ死んでしまえばよかったのにと思った。

独り立ち

今思えば、始まる前から終わっていたわけで、見ないように目をつぶっていただけなんだろうと思う。
反省するところは幾らでもあるし、何度も同じ過ちばかり繰り返しているとも思う。
僕が元気をもらってばかりで、ちっとも元気を返せなかったのが一番良くないところだし、今の生活をしている限りはそれは誰と過ごしても変わらないんだろう。
笑いたくても笑えない生活を乗り越えて、笑いたい時に笑える生活を手に入れるまで、しばらくは誰かに頼るのは止めなければならないんだろう。そうでなければ共に歩こうとしてくれる人に失礼だ。

不思議なあだ名の君へ

君を間接的に殺したのは僕なのかも知れないけれど、君が果たせなかった分まで幸せになろうと思っていた。心配しなくても、彼女はきっと幸せだよ。僕のことなんか忘れて、幸せに過ごしているはずだと思う。多分君のことは彼女は一生忘れない。だから君の勝ち。そして僕が幸せになってはならないのは、君を殺した報い。
僕には君ほどの勇気はないから、七階建ての屋上から飛んだりせずに、まだここにくすぶっている。でも、そうやっていることにどれほどの意味があるのかな。
君を乗り越えてここまできたつもりが、絶対に追いつけないほど遠くまで追い越されてるんじゃないのだろうか。自分の意志で自由な空に飛べた君と、寝る時間も惜しんで何も考えずにただ機械として働く僕では、どちらが人間らしいかなんて、初めからわかってるじゃないか。

逆マッチポンプ

自分で畑を耕して種をまき、自分でそれを踏みにじって殺していく。
絶対に何も生まれてくるはずはないし、それについて自分で文句を言うのは浅薄なことだ。
中国人が日本人を罵っているとの新聞記事を読みながら考える。
これからも彼らは我々を許すことはないだろうし、それと同じく僕は幸せになることもない。
同じ過ちを繰り返しているのかもしれないが、そういう生き方を選んだのだから、黙ってそこに骨を埋めるべきなのだ。

時が抜け落ちて明日

50日間の出張は終わった。
最近いいことは一つもないし、帰って来ても何かいいことがあるわけでもないけれど、久しぶりの自宅。
詰まってしまっている配管に塩素を流し、家出少女が撒き散らして行った絨毯のタバコの灰を掃除して、宛先が間違って届けられた郵便物に悪態をつき、過ぎた日付の同窓会の誘いの葉書を捨て、ベランダで枯れている観葉植物に謝り、何も変わらない日常に戻ろうとする。
疲れた。眠るヒマなんかないのに寝てしまう。そんなに寝たいなら一生眠ってしまえばいいのに。

先輩の座右の銘

この職場には村上春樹かぶれがいる。
労働しつづけるんだよ。
なぜ労働するかなんて考えちゃイケナイ。

信念を持って労働できるというのは、善きにつけ悪しきにつけ尊敬できることだ。
隣の席でいつもこう唱え続けている先輩は、そろそろ倒れてしまいそうだ。

夢の風景 (9)

曲が書けなくなった僕に、もう若くないねと言った人がいた。
そんなことは言われなくてもわかっている。いつのまにか太って疲れやすくなった身体、磨けば血が出るかみ合わせの悪い歯、遠くの見えない眼、いつも痛くて何も新しいことを思いつかない頭。
僕のイメージしていた20代後半はこんなものではなかったはずなんだけど。
結婚して家族を持つ前に老人になってしまった気分。
疲れ過ぎて眠れないので、毎晩夕食代わりに缶ビールを 2 缶空けて、無理やり床に就く。
真夏の海の家の縁台でうたた寝してしまって、そんな情けない10年後になっている夢を見たことを話すと、君に笑われた。「少なくとも太るところからしてありえない」って。その後手をつないで海に走っていって、迎えのフェリーが来るまで島の海でじゃれあっていた。
そんな夏がこれからもずっと続いていくと信じて疑わなければずっと幸せでいられるんだと思った。まぶしすぎる太陽を見ると、なぜか涙が止まらなくて困ってしまった。当たり前のことがなぜかとても遠く感じた、暑い暑い夏の夕暮れ。

減俸

去年の今頃は月 20 日は会社に泊まりこんで仕事をしていた。何としてでも月内に支払をしてもらうために、本当に死ぬ気で働いた。しかし、会社が潰れる直前だったので結局その給料は支払われることはなかったのだけれど。
それに比べれば今は楽なものだ。忙しいとはいえ、丸一日の休日はなくてもほぼ毎日部屋で寝ることは出来る。それを削れば、月内にもっと仕事をこなすことは出来るはずだ。少なくとも去年の自分はそうしていたと思う。
一生懸命働いても働いても仕事に追われ続けるのは、甘んじて受けるしかない。毎月給料が出ている以上、赤字で腹を痛めているのは僕らではなく経営者なのだから。来月から全社一斉減俸になるのは売上が立たないからであり、それは現場が報いを受ける部分だ。
小言を言われるのすら嫌なら、死ぬほど働けばいい。誰にも文句を言われなくなるまで死ぬほど働いて、本当に死んでしまえばいい。死人に口なしとはよく言うが、死んでしまえば何を言われてももう知ったことか。働け、働け。