カレーの出前

13日の日曜日に、やむを得ない事情により「俺にカレーを食わせろ」と絶叫した手前、ポストに入っていたチラシの業者にカレーの出前を頼んでみた。
3年ほど前に以前勤めていた会社で、夜食にカレーの出前を頼んだことがあるが、1500円も取る癖に金属が舌に突き刺さるような奇妙な辛さの非常に不味いカレーで社員一同激怒した覚えがある。それ以来、カレーの出前にはあまり良い印象がなかったが、今回は925円なので外れてもまあ許せるかと思う値段だ。
カレーは本来食べただけでナチュラルハイになるほど辛くあるべきだと考えている僕としては、「メガトン級の辛さの為、お子様、辛さに弱い方はご遠慮ください」とかかれているスーパーホットカレーなるメニューを選んだ。なかなか上品な香りだ。
香りはそう辛そうでもなかったが、口に入れて2秒ほど経つと、おそらくハバネロペッパーかと思われる激烈な辛さで顔が真っ赤になり汗が吹き出た。確かに強烈だ。普通の人が間違ってこれを頼んで食べた日にはパイ投げよろしく豚の顔に投げつけたくなるくらい辛い。ご丁寧なことにミネラルウォーターがサービスで付いてきていた。しかし、僕のカレー師匠曰く、カレーを食べている途中に水を飲んではならないとのことなので、その水は飲まずに黙々と食べた。
味はさすが専門店といった感がある。ただ辛いだけではなく香りはかなりまろやかなので、複雑な後味が楽しめた。出前のカレーとしてはかなり上出来な方ではなかっただろうか。

Hallucination (2)

右耳の後ろから左眼に向かって、細い針金が突き刺さっているらしい。僕の左眼の目頭側の黒目と白目の境目にある突起は、きっとその針金が押し出しているのだ。
この針金を抜いてみたら、むち打ちで引きつったままの身体の調子が良くなったりするのだろうか。それとも脳と硝子体が針金に引き出されて、耳の後ろから垂れ流しの状態になるのだろうか。
子供の頃、カマキリを捕まえて内臓から寄生虫を引き出して遊んでいたように、自分の頭に寄生した悪い思想をそうやって引き出すことが出来たらどれほど楽なのか、と思う。

移動中に飲んでみる

今日は新幹線で西に移動中。
駅近くのコンビニでコカコーラ社の新製品、C2 を買った。
ダイエットコーラと通常のコーラを混ぜただけのような気もする、カロリー 1/2 が触れ込みのドリンク。
(*д*)マズー
僕の舌だけに合わないのかと思っていたが、どうも他の方々(opensesame 氏, あしたに氏, 他)が飲んでも同様のようなので、すべからく不味かるべしと言わんばかりの味のようだ。

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ma vie sans moi

ある日突然短い余命を宣告されたとしたら、僕はとりあえず頭の中にある曲でまだ形になっていないものを、急いで録音したり譜面に書き散らしたりするだろう。あとは、無責任な話だけれども、近々死ぬことになる僕の子供でも産んでくれるという女性を見つけて子孫を残そうとでもするかも知れない。
上の例は極論だけれど、それは早いか遅いかの違いだけで、朝日を見る度に一日ずつ持ち時間が減っていることだけは変わりはない。ある日実現できなかったことは、もはやその先の一生でも実現し得ないことかもしれない。自己中心的で誰かを苦しませ悲しませるかも知れないけれど、そしてまた一般の常識には反するかも知れないけれど、僕は自分のためだけに、毎日の欲求を実現し積み上げた先の未来が見たい。そしていつか終わる日々の果てで、後悔と絶望で自分の足跡を呪うことだけは避けられるようにしたい。

PEOPLE=SHIT / SLIPKNOT

聴く曲を変えてみた。
このくらい強烈に自己主張すれば、強引にでも幸せになれるのだろうか。
試してみる価値はある。
命令されて生きていくだけでは、結局誰も幸せにはならない。

Caught in a web

ごく稀に、出会った日からその人のことを昔から知っていたような気がすることがある。デジャヴのようなものだろうか。数えるほどしか経験は無いけれど、実際に相手も同じように感じていたりするから、あながち僕だけの思い込みでもないかと思う。
そういう人とは少し話すだけでも考えていることが似ていることに気が付いたりするので、僕はどんどん気持ちが先走ってしまう。僕は基本的に他人の事は疑ってかかる性格だけれど、そういう人に対しては一切の防御を解いてしまう。そして、今の自分と相手の置かれた状況で、僕が相手に対して寄与できることは何か、と考え始めるのにそう時間はかからない。

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夢の風景 (8)

血まみれだ。
目の前で痙攣している彼らは不思議な形をしている。
夜の公園に行くと、今日も植え込みの影で変な動きをしているカップルを見つけた。近づいても全然気が付かないので、持っていた金属バットで、二人を繰り返し繰り返し殴りつけた。いつまでもバットが折れなければ彼らが平らになるまで殴っただろうと思うけれど、そんな都合のいい話があるわけはなく、バットはすぐに折れてしまった。
半裸で身体のあちこちが陥没した男の手は痙攣しながら、何故か僕に受け取れと言わんばかりに名刺を差し出している。そういう記号は今さらどうでもいいのに。僕は靴底で手首ごとそれを踏み潰した。
女の方は頭が西瓜かザクロのように砕けてしまったのでもう硬直が始まっている。顎から上が無いので噴水のように血が吹き上がっていたが、次第に勢いは弱まった。
今夜はとても静かだ。僕はこれから新しいバットを買いに行く。

夢の風景 (7)

偶然だね。
もう一度会えるなんて思ってなかったよ。
そんな服着るようになったんだね。
まあ、こっちも髪型変えてるから感じは変わったかな。
ちょっと肥ったくらいだからそれなりに幸せなのかも知れない。
もうすぐ引っ越すんだ。だから今度は偶然ってことも無くなるのかな。
もう大丈夫だよ。ありがとう。
二度と会わなくても、大丈夫。
さようなら。

あっけない幕切れ

最近政治的な話ばかりしている気がする。
政治の動向に身の危険すら感じているため、興味の中心とせざるを得ない。
陰謀論に与する気はないけれど、このところの立法府の愚行はいったいなんなのだ。
過去のこの記事この記事で注目し続けていた著作権法改訂案が無修正のまま原案通り可決そして成立。なぜ委員会を通ったからと言って即日本会議で可決されるんだ。誰も疑問に感じないのか。
もはや我々に出来ることは、この法律の運用の方法を注視しておかしいと思うところにはちゃんと文句をつけることくらいしかないだろう。無念。面倒な時代になったものだ。
参考資料: http://sound.jp/stop-rev-crlaw/