原因の一つ

日食が近くなるに連れ太陽の観測方法を目にする機会も増えた。

下敷きやサングラス越しでも、太陽を直視すれば数秒でも危険らしい。

ところで、僕の目は中央部分が極端に視力が悪く、周辺はマシなのでやや変わったコンタクトレンズを使っている。小学校の1年の終わりまでは2.0だった視力が2年生の間に一気に0.2まで落ちた。近視よりも乱視がきつく、色の認識も少しおかしくなった。

今思えば、当時はいつも20分の道のりを一人で歩いて帰っていて、誰に言われたわけでもないのに太陽を見つめ続けていた。ずっと見つめていると残像で視野が真っ黒になり目を開けているのに夜みたいになって、そこにはないはずの緑や青の鮮やかな閃光が走るのが好きだった。そうしているとなぜか溢れる涙も好きだった。

何も知らない頃とはいえ愚かに過ぎるし、見えなかったものもたくさんあったのだろうと思う。

あの寮食がなくなるのなら

カビとホコリの舞う暗いホールで何日も寝泊まりし、ステージや照明を組んで好き勝手やって最後に解体すると言う一連の流れは、初めて経験してから10年以上経っても身体に染み付いているように思う。

あの場の自由さは何十年も前の先達が交渉の末管理側から獲得したものを、それ以来自治会が脈々と受け継いできたものだからか、単なる廃屋をステージに仕立てるのとは違う、何か念のようなものが篭っている。

独立法人が吉田寮を建て直したら、恐らく居住棟だけで敷地は埋まる。仮にホールが得られたとしても、当初は予定調和のつまらない枠にはまるだろう。

寮食がなくなる事が、大学生の頃に得たと思っていた自治と自由が実はどこにもなかった事に気づいたのを象徴していた気がして、なんとも蜻蛉のようだと思った。

吉音6月ライブとしても寮食を会場とするのは最後かも知れない。かつて20代前半だった自分を葬り去るためにも、ここは一期一会メソッド発動か。

系統分類された場合

ざっくばらんな場においては、初対面の人から大抵、

同世代「君っていわゆる秋葉系だよね」

年配「君はマニアックな雰囲気の父ちゃん坊やだな」

と系統分類されます。

この評価は不本意なのですが、例えば単に痩せれば解消されるものでしょうか。

拙宅のエネルギー危機

台所のガステーブル2口のうち大きい方に火が点かなくなりました。

もっと深刻な危機が風呂についても発生しています。

うちは水を入れて沸かすタイプの風呂で、冷水しか蛇口からは供給されないのですが、数ヶ月前に沸かす部分についている機械式タイマーのゼンマイがねじ切れていらい、キッチンタイマーで加熱時間を計っていました。

しかし残念なことに今日を持って風呂釜は沈黙するに至り、しばらく銭湯生活と相成りました。横浜・大倉山近辺の安い銭湯・よい銭湯のご紹介などありましたら募集しております。

今月増えたもの

  1. 遠縁の親族

    21日は富士山の麓で従妹の結婚式。

    今まで行った中では一番盛大な披露宴だったかも知れない。

    8年弱も付き合っていたのだから、心配するまでもなく幸せになるだろうけれど、また新たな地に親族が増えた。あちらで会った人が皆大らかで温かな気がしたのは、気候と風土のせいだろうか。

  2. 体重

    一昨日は前祝の会食で、昨日は披露宴で、今日は本牧に250gパテのハンバーガーを食べに行ったりして、もはやあらやだとも言っていられない状況に。

  3. 悩み

    人生、努力すれば報われるなんて甘いことはこれっぽっちもないわけですが、最大限の努力が搾取に吸い上げられて終わるのは虚しい以外にない。

  4. 機材

    ある時より物欲を抑制しないように心がけたところ、最近どんどん音楽関係の機材が増えてきた。

    • Cubase 5を、予定通りバージョンアップで入手。
    • 楽器店でJoe Satrianiモデルのディストーションペダルが新品9800円で売られていたので衝動買い。

      やたら中域に癖があるので、人によっては使い物にならないかも知れないが、大学生の頃はメインのギターにサトリアーニモデルのピックアップを載せていた僕にとってはよい機種。2in1で、moreを踏むとさらに中域がブーストされ、ピッキングハーモニクスがキュインキュイン鳴る。ガリが出ているワウを直して合わせれば、昔好きだった音が出せるだろうか。

    • オークションで安く手に入った、IbanezのFixed Bridge 7弦。

      10年落ちなのにほぼミントコンディション。傷も反りもガリもなく、指板に手垢すらついていない。テンションもサステインもなかなかよい。

      気がつけばエレクトリックギターを買うのは6年前にストラトを買って以来で、Ibanez製品を買うのに至っては14年ぶりだ。これでやっと、10年前に書いた変則チューニングの7弦使用曲を心行くまで録れる。

    • 今週は Marshall のスタックのキャビネット、1552を譲ってもらえることになった。20年落ちだけれど大事に使われていて、8Ω/500W/15インチ×2発の45kgもあるキャビなので、さぞかし地の底を這うような低音が出るだろう。

      計画では、1552の上にOrangeのPPC112 (16Ω/100W/12インチ×1)を積んでその上にギターアンプ(Orange)と、これから選ぶベース用のヘッド(多分Ashdown)を乗せて切り替えて使う。

Joe Satrianiモデルのディストーション
Ibanezの7弦ギター

さて、車に凝る人を揶揄している場合でもないようで。

僕はいったい何を目指している人なのかを再度見つめ直して、無駄遣いはしないようにしようと思う。

使わない機材はそろそろ目録作って放出します。

付箋紙に描いた絵

スキャナを入手したので、最近描いた絵をいくつか取り込みました。

前は正方形のメモ用紙に描いていたわけですが、最近は細い付箋紙になりました。安いし面積も小さいので、インクにも時間にも優しく経済的です。

というわけで、画材はアスクルの付箋紙+トンボの0.5mm油性ボールペン(黒)のみです。着色はGIMPのエアブラシと色相・彩度・明度・コントラスト、ものによっては若干のぼかしフィルタを使用しています。


■ぬいぐるみなのか人間なのか、よくわからない連中


■首が長かったり折れたりして困っている連中


■何か出たり刺さったりしてる連中


■情緒不安定な人、3つのシチュエーション


■谷さん(仮名)


■脳内世界


率直なご感想をいただけますと嬉しいです。

もしも浅利式絵画診断的なあれに詳しい方がいらした場合、何か分かることがあれば教えてください。

泥の海から見る景色

従妹が今月結婚する。おめでとう。

今どき8年も自律自省できたのは、それだけでもとてもすごいことだと思う。僕は汚れて人を殺して自分を殺して、心配しなくても大丈夫だろうけれど、そんな風にはならないでまっすぐ生きてほしい。

自分の時にも思ったけれど、冠婚葬祭は得てして物入りだ。

祝う気持ちと裏腹に3月の京都には遠かった。

交通費が気になって一期一会に背を向けて、自分から自治会の会計決算の引継ぎのための寄り合いの予定を入れた。でも他の方が夜にしか都合が合わなかったので、結局昼間は家にいるしかなかった。何年も前の6月は救急車だったかな。

廃屋みたいなところの何もなくなったがらんどうに単管を組んで仮初のハレを整える。錆びと埃の混じった薄暗がりの中で照明がジリジリ熱いのを、ステージ上下両方の視点が混じって田舎の原風景みたいに思いだす。懐かしいし多分楽しいんだ。

けれど、放っておかれてホワイトボードにこびりついた絵みたいに、何度消しても曖昧に残って上手く字が書けなくなるのなら、いっそボードごと壊して燃やして埋めて固めて建物を作って先生と家出女子高生が住んで子供が生まれて先生逮捕されて子連れ母子は出ていって風化して壊して掘り返して水引いて耕して生えた草も燃やして耕して掘り返して最後に樹でも植えたら、上手く育って切ったら高く売れたりして、僕にとってはまだ生産的なんじゃないかと思った。

去年寒い頃に梅田の半地下のカフェで金の事ばかり話して、さもしさを注意され、とにかく金銭の話題はなるべく口に出さないようにしようと思っていた。しかし、人付き合いが重なったときに折り合いがつかず罪悪感を覚えるほどなのはいただけない。困っているを通り越して恥ずかしいレベルだ。2009年は3ヶ月経ってしまったのでもう絶望的だけれど、2010年は2008年比100万円の増収を目指して必死で頑張ろうと思う。それでも大手メーカー大卒初任給の額面程度の手取りにしかならないのだけれど。

ホワイトボードを消して消して消してもう一度土台から、真っ白に真っ当に書き直したい。膿を絞って汚いことは考えない、道でだまされて色々奪われても、それでも困らないくらい清い人になりたい。足元がずぶずぶで泥まみれなのは消えないのかも知れないけれど、どんどん沈んでいって窒息するのが避けられないのなら、せめて両手を空に精一杯伸ばしたまま死んで、その上に乗ってくれる人には少しでも長生きして幸せであってほしい。最後に見えるのが笑顔だと、少し嬉しい。

MRI検査

ドリルンベースは好きなはずなのに。

狭い所も好きなはずなのに。

口を全開にした状態で固定器具を咥えたまま、工事現場のような大音響の中で15分間静止していると、あの音がガリガリと脳に貫入して無理やり揺さぶられている気分になった。器具を出ると若干眩暈がした。

胎内にいるときに母親がマッサージ機にかかったりするとこういう気分なんだろうか。今や知るよしもない。

命名センスに欠ける

暗く重苦しい音楽をやるユニットの名前としてはいかがなものか。

日本語表記:蛹蛆

英語表記:9 pupae, tiny maggots

もう少しマシな候補が降って来てほしい。


2月1日に山下club lizardでテケ氏とへっちんの財テクを、梯子で関内FAROUTでブルースマンBULL松原さんのワンマンを観た。

初期衝動の大切さを今もって知ったし、永年の積み重ねから来る貫禄と安定感も感じられた希有な一日だった。

名前を決める以前に、自信を持って世に出せる姿であるべきだ。リハビリ中からでも、自分の信念に基づいて行動していることを宣言していきたいと思う。そうありたいと願っている事をさも実現したかのように虚言するのではなく、今あることをあるがままに語れるように、恥じなくてもすむように。